2005年10月30日

ルマン・クラシック・ウォッチ ルマン・クラシック・ジャパン限定モデル

ルマン・クラシック・ジャパンの各クラスの優勝車両に対して、昨日お知らせした特製トロフィーの他に、リシャール・ミル様ご提供の「ルマン・クラシック・ウォッチ」が副賞として送られます。

リシャール・ミル氏は、福岡市のホテル日航博多で金曜日に行われたレセプションにて、ルマン・クラシック・オーガニゼイション代表理事の渦尻 栄治氏に、「ルマン・クラシック・ウォッチ」を手渡しました。

この「ルマン・クラシック・ウォッチ」は、特に、ルマン・クラシック・ジャパンの開催を記念して作られた特別限定モデルで、裏面には、LE MANS CLASSIC JAPAN LIMITED 2005の文字がプリントされています。

このウォッチは、参加者の方はゼッケン番号を入れることができますが、ゼッケンナンバーなしのものであれば、一般の方でも入手できますので、ご希望の方は東邦時計(株) 03-5807-8162までお問い合わせください。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 17:28 | コメント (0) | トラックバック

決勝レース第2ラウンド クラス2

クラス2の決勝レース第2ラウンドでも、クラス1と同様に、昨日の決勝第1ラウンドでのベストラップタイム順に、レースカーがグリッドに並びました。

グリッドでは、ルマンで優勝している、元ポルシェワークスドライバーのユルゲン・バルト選手が人気もの。多くのファンに囲まれ、写真を撮られていました。

グリッドの1列目に並べられたのは、2台の1964 Porsche 904 GTS。シルバーに塗られた流れるような曲線が美しいレースカーです。

そして3位には、1963 Alpine M63が並びました。

決勝レース第2ラウンドは、11:10にローリングスタート。上位3位はグリッド順のまま、1コーナーに飛び込んでいきます。

レース中は、上位2位のPorscheが圧倒的に速く、そのまま1位、2位をキープしたままチェッカーフラッグを受けました。

また3位にも、Alpine M63が、スターティンググリッドそのままの順位で入っています。この順位に基づいて、暫定表彰式が行われました。

第2ラウンドの正式結果は、13:30に発表され、1位は1953 Ferrari 212となり、2位以下は、暫定順位がそのまま一つづつ繰り下がる形となりました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 16:16 | コメント (0) | トラックバック

決勝レース第2ラウンド クラス1

昨日と同じく、今日も決勝レースが、クラス別に3つ行われました。決勝レースの第2ラウンドです。午前中にはクラス1、クラス2の2レースが。また午後には、近代ルマンカーデモラン、ルマン式スタートセレモニーに引き続き、クラス3&4のレースが行われました。

午前中のクラス1。昨日のレース中のベストラップタイム順に、各レースカーがスターティンググリッドにつきました。

1位でチェッカーを受けたのは、1933 Aston Martin LM、続く2位は、同じくAston Martin LMの1934年モデル。そして、3位には、Alfa Romeo 8Cが入り、この順位に基づき暫定表彰式が行われました。

暫定表彰式 1932 Aston Martin LM

その後発表された、車両係数を考慮に入れた正式結果により、1位は昨日に引き続き、ルマン・クラシック・ジャパン・オーガニゼイション名誉委員長の小林彰太郎氏の1928 Riley Brooklands 9、2位は1933 Aston Martin LM、3位は1932 Aston Martin LMとなりました。


1928 Riley Brooklands 9

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 14:30 | コメント (0) | トラックバック

決勝レース第1ラウンド クラス2(昨日29日のレースです)

昨日、クラス1のレースに引き続き、クラス2のレースが行われました。

レース終了後に行われた暫定表彰式の様子です。暫定表彰式では、1953 Ferrari 212が1位、1964 Abarth 850TCが2位、1964 Porsche 2000GS Cabrioletが3位でした。3位のPorsche 2000GS Cabrioletをドライブしたのは、ユルゲン・バルト選手です。ユルゲン・バルト選手は、1977年のルマン24時間レースで、Porsche 936をドライブして優勝した、元ポルシェワークスドライバーです。

なお、この後18:00に出された正式結果発表で、2位だった、1964 Abarth 850TCが1位であると訂正されました。

ヒストリックカーレースは、同時期に同水準のテクノロジーで走る近代レースとは異なり、歴史の流れの中で、テクノロジーの違い、規定の違い等を前提として行われます。これらをいかに平準化し、同じ土俵で戦えるようにするかということで、通常のレースとは少々異なったルールで、最終順位の認定が行われます。

ルマン・クラシック・ジャパン2005 特別規則書で定められた、細かいルールについてはここではご説明いたしませんが、一言でいうと、途中でリタイアしたレースカー、もしくはラップされてしまったレースカーであっても、足りない分のラップを予選のタイムで順調に周回していったと想定し、そこにレースカーが作られた年代や排気量等を勘案して決められる車両係数をかけたものを、走行時間に加えて最終タイムを出すといったものです。この最終タイムに基づいて最終順位が決定されます。

このため、順位の認定が通常より難しくなっているため、今日のレースでの暫定表彰式(レース直後に表彰台で行われる表彰式)は、一番わかりやすい形である、コース上の見かけの順位に基づいて行われることが、今朝、大会組織委員長で、ルマン・クラシック・オーガニゼイション代表理事の渦尻 栄治氏より、今朝発表されました。正式順位は、その後、別途発表されることになります。

なお、本日のレースは、昨日の各レースカーのレース中のベストラップタイムに基づき、スターティンググリッドが決められています。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 10:38 | コメント (0) | トラックバック

決勝レース第1ラウンド クラス3&4

クラス3&4は、新旧のルマン経験者、そして、800馬力のモンスターマシンの登場で、見ごたえのあるレースとなりました。

レースを制したのは、圧倒的なパワーを誇る1978 Porsche 935を駆るラスティ フレンチ選手の走りに、出力の劣るエンジンで、クラスは異なりながらも、かなりのところまで迫り、ルマン優勝経験者の実力を見せ付けた荒 聖治選手と、加藤 哲也選手のドライブする、1966 Porsche 906 Carrera 6でした。

ラスティ フレンチ選手は、コース上では1位でチェッカーフラッグを受けましたが、車両係数の関係で最終結果は8位となっています。

エリック コマス選手(左)
見崎 清志選手
1966 Alpine A210
1966 Porsche 906 Carrera 6に乗り込む荒 聖治選手
荒 聖治選手(左)
加藤 哲也選手
1978 Porsche 935
エンジンは800馬力を誇ります
オーストラリアから参加のラスティ フレンチ選手

投稿者 lemansClassic : 00:08 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月29日

ルマン市長の合図でレース開始!

ルマン・クラシック・ジャパンの決勝レースのスタートは、全てローリングスタートで行われます。

スターティンググリッドについた各レースカーは、フォーメーション開始とともに、オフィシャルカーの先導に従い、2列隊形でコースを一週します。このフォーメーションラップ中の追い越しは禁止されています。

フォーメーションラップが終わり、ピットロードにオフィシャルカーが入った後、メインストレート上に示されるシグナルブリッジの信号の指示に従い、レースが開始されます。

このシグナルブリッジの指示と同時に、フラッグタワーから日本の国旗を振ってスタートの合図が行われますが、この国旗を振る大役を果たしていただいているのは、ルマン市長のジャン・クロード・ブーラール氏です。

ジャン・クロード・ブーラール氏は、ルマン・クラシック・ジャパンのためにわざわざMINEサーキットに足をお運びいただき、昨晩行われたレセプションにも、来賓としてご参加いただきました。

なお、明日、日曜日の13時過ぎには、スタートセレモニーが行われます。このセレモニーでは、今ではあまり見られなくなったルマン式スタート、つまり、ドライバーが、グリッドに置かれたレースカーに対して走り込み、乗り込んだ後にエンジンをかけるというスタート方式を、実際に見ることができます。どうぞお楽しみに!


投稿者 lemansClassic : 23:28 | コメント (0) | トラックバック

エルメスとルマン

ルマン・クラシック・ジャパンのレース参加者には、記念品が送られます。

その記念品の一つである、エルメスジャポン株式会社様ご提供の特製ネクタイが、パドック内レストラン・テントに飾られています。フランスを代表するブランドであるエルメスは、ルマン24時間レースと古くから深いつながりを持ち、ルマン24時間レースの際には、開催週の1週間だけサーキット内にショップを開き、毎年異なったルマン24時間レース柄のネクタイやスカーフを販売しています。

記念品となるこのネクタイは、よく見ていただくとわかりますが、今回のルマン・クラシック・ジャパンのために作られた特製ネクタイです。裏面に付けられたタグには、これが今年のルマン・クラシック・ジャパンを記念したものであることが、そのロゴと2005という数字によってさりげなく表現されています。また色使いでは、日本を表すレッドをポイントに入れているところが特徴となっています。

エルメスジャポン株式会社様には、特製トロフィーもご提供いただきました。このトロフィーは、フランスで行われるルマン・クラシックと同じデザインのものです。異なっているのは、底部の皮の色が、ルマン・クラシックのものはブルーであるのに対し、ルマン・クラシック・ジャパンのものは、ネクタイ同様、日本を表すレッドになっていることです。

本日行われた第1ラウンドと、明日の第2ラウンドの合計タイムで、2005シーズン賞典が与えられることになりますが、この2005シーズン賞典の各クラスの1位に対して、この特製トロフィーが送られます。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 22:50 | コメント (0) | トラックバック

決勝レース第1ラウンド クラス1

今日は、決勝レース第1ラウンドが行われました。決勝レースは、クラス毎に3つに分かれており、クラス1、クラス2、そしてクラス3&4の3つのレースが行われました。そのうち午前中に行われたのは、1923~1939年にルマン24時間に出場した、もしくは、同一形式のモデルのレースカーから構成される、クラス1のレースです。

午前中に行われた公式予選の順位に基づき、スターティンググリッドにレースカーが並べられました。


1924 Bentley Speed 8
千葉 泰常 選手(左)
飯田 章 選手

1933 Alpha Romeo 8C
1933 Aston Martin LM 1934 Aston Martin LM
1928 Riley Brooklands 9
ルマン・クラシック・ジャパン名誉委員長
小林 彰太郎 選手

レースの直後には、暫定仮表彰式が行われ、ルマン・クラシック・オーガニゼイションの理事であるパトリック・ピーター氏より、トロフィーが贈呈され、シャンパンファイトが行われました。

千葉、飯田組は、レース途中で燃料パイプの破損により停止したのですが、ルマン・クラシック・ジャパン2005 特別規則書第14条の規定により、完走扱いとなり、また車両係数を考慮に入れた計算の結果、暫定1位となりました。

しかし、17:37に発表された正式結果で、さらに結果の訂正が行われ、最終的に小林氏が第1位となりました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 17:52 | コメント (0) | トラックバック

土曜日午前はフリー走行から開始

土曜日の午前中には、フリー走行が行われました。

8時45分~9時15分までは、全てのクラスがコース上を走るという、全クラスの混走で、その後、クラス1、クラス2、そしてクラス3と4の混走が、それぞれ15分づつ行われました。

途中1コーナーで、1964 Porsche 904GTSがラインを外し、朝方の雨で滑りやすくなってしまった路面に乗ってしまい、クラッシュしたこともありましたが、ドライバーも無事で、その後各レースカーとも順調に周回を重ねていました。

1966 Porsche 906 Carrera 6 1933 Alpha Romeo 8C
1963 Alpine M63 1978 Porsche 935
1924 Bentley Speed 8 1966 Alpine A210
1964 Porsche 904GTS 1970 Alpine A110

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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福岡市にてレセプション開催

昨晩28日午後7時45分より、福岡市のホテル日航福岡、3F「都久志の間」にて、ルマン・クラシック・ジャパンのレセプションが行われました。

レセプションは、ルマン24時間レースやルマン・クラシックを主催している、ACO(フランス西部自動車クラブ)の会長で、ルマン・クラシック・オーガニゼイション名誉委員でもある、ジャン・クロード・プラサール氏の挨拶から始まりました。プラサール氏は、日本とフランス、そしてルマンとの今までの深いつながり、そして将来の関係について触れ、日本でルマン・クラシックが開催されることの喜びを述べました。また、ルマン24時間レースに参戦してきた日本のドライバー、メーカの努力、そして彼らの獲得してきた数々の栄誉について称えました。


ジャン・クロード・プラサール氏

続いて、駐日フランス大使 ベルナール・ド・モンフェラン氏(代読 九州日仏学館 館長 ドミニク・リュイリエ氏)から、ご挨拶を頂戴し、その後の乾杯の鏡開きには、ルマン市長 ジャン・クロード・ブーラール氏、福岡市副市長 山野 宏氏にご参加いただきました。



ルマン市長 ジャン・クロード・ブーラール氏(左)
九州日仏学館 館長 ドミニク・リュイリエ氏

また、会場には、ミスタールマンの名で知られ、またACOの理事も務めていらっしゃる寺田陽次郎氏も来場。ルマン24時間レースとの強いつながりを感じます。


寺田陽次郎氏(左)
高橋二朗氏(モータースポーツジャーナリスト)

レセプションは午後10時前、福岡市副市長 山野宏氏の博多一本締めにより、盛会のうちにお開きとなりました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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1日がかりの予備車検

今日は予備車検日なので、土日のレースに臨むレースカーは、パドックの一番奥にある車検場で予備車検を受けなくてはなりません。公式車検は明日行われるのですが、公式車検をスムーズに通すために、予備車検で一通りの確認をしておきます。実質的な車検と言ってもいいと思います。

10時過ぎになって、ルマン・クラシック・ジャパン名誉委員長の小林さんが、Riley Brooklands 9に乗って予備車検場に現れました。小林さんが一番乗りです。さっそくエンジン周りやバッテリー、ガソリンタンク等の検査が開始されました。

Riley Brooklands 9はボンネットを皮でできたストラップで固定しているので、現代のレースカーのようにピンで固定しているのと違い、外す行為一つ取っても風情があります。ちょうどズボンのベルトを外すような感じです。

ルマン・クラシック・ジャパンでは通常のJAFの資格を持つ車検員の他に、フランスからパオレッティさんが車検の担当としていらっしゃっています。パオレッティさんは、経験豊富な厳しい目で、レースカーの各部を確認していきます。

概観から判断されるものが一通り終わると、次は車重の確認です。Riley Brooklands 9はトレッドが狭いため、車重を測るセンサーの位置をかなり内側にしないと測定することができませんでした。車検員は、入っているガソリンの量を聞き、その量を引いて車重の確認を行っていました。

次に底面からの目視検査です。車検場には縦に長い、人がちょうど立って入れるくらいの溝が掘ってあり、そこに車検員が入って蛍光灯で車の底面の検査を行います。重点的に見られるのは、オイルや水の漏れがあるかどうか。また、ブレーキワイヤーや足回りなども細かく確認していました。

その後ライトの点灯、消灯確認、キルスイッチの動作確認、消火器などの装備品の検査が行われて終了です。車検に掛かる時間は、だいたい15分くらいでしょうか。これを全ての参加車両について行うため、ほとんど一日がかりの作業になっていました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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2005年10月28日

新旧のルマンカー

ルマン・クラシック・ジャパンには、何人かの現役ドライバーが参加しています。ルマンに縁の深いドライバーばかりですが、中でも注目なのは、2004年のルマン24時間レースに、日本のチームから参戦し、総合優勝を手にした荒聖治選手でしょう。

今回荒聖治選手は他2名のドライバーとともに、1966年Porsche 906 Carrera 6をドライブします。

通常のレースではフルフェイス型のヘルメットを被っている荒選手ですが、今回は「クラシック」ということで、ジェット型のヘルメットを、フルフェイス型と同じカラーリングにして持ってきたそうです。ただしメタリックのコーティングは、「クラシックなレースカーには似合わないでしょう」ということでせず、通常のソリッドな塗料のみにしたそうです。

荒選手が優勝した際のレースカー、2004 AUDI R8もMINEサーキットに来ています。このレースカーは、日曜日の12時より行われる予定の、近代ルマンカーデモンストレーション走行で、荒聖治選手がドライブします。

クラシックルマンカーと、近代ルマンカー。新旧の対比ができるのも、ルマン・クラシック・ジャパンの面白さの一つです。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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クラシックな「レース」カー

9時からは、フリー走行が始まりました。

普段は博物館や写真、映像でしか見ることができないレースカーが、ここMINEサーキットで、いよいよ実際に走行を始めたのです。レースをするために集まっているので、当然のことなのですが、クラシックなレースカーが走り始めたのを見たときには、実はちょっとした驚きを感じました。クラシックカーといえば、ルマン24時間レースの前の金曜日に行われる、市内パレードのイメージが浮かんでしまい、クラシックカーはゆっくり走るものだという先入観があったからでしょうか。


1933 Aston Martin LM


ルマン24時間レースの前のパレードは、ドライバーを乗せたクラシックカーが、市の中心にあるジャコバン広場のあたりからスタートし、市の中心部を一回りしてくるパレードで、多くの観客を集める一大イベントです。道路沿いには大勢の観客達が重なり合い、ゆっくり、ゆったりと走ってくるクラシックカーに乗ったドライバーたちに、手を振ったり、応援の声をかけます。


1967 Abarth 1300 OT

しかし、ここMINEに集ったクラシックなレースカーは、このイメージとはまったく異なっていました。単なるクラシックカーではなく、クラシックな「レース」カーだったからです。博物館などに磨き上げられて鎮座しているクラシックカーとは違う、ガソリンやオイルのにおい、ブレーキが焼けたにおい、そしてタイヤが溶けたにおいもする、現役のレースカーです。


1968 Abarth 1000SP

このクラシックではあるが現役のレースカー達が、明日、明後日とどのようなレースをMINEサーキットで繰り広げてくれるのでしょうか。


1971 Chevron B19

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)

投稿者 lemansClassic : 14:45 | コメント (0) | トラックバック

ルマン・クラシック・ジャパン開幕!

日本初の本格的なクラシックカーレースであるルマン・クラシック・ジャパンが、今日、いよいよ開幕しました!今日予定されているのは、予備車検、特別スポーツ走行、参加受付等となっています。

レースカーは、昨日の時点で、既に何台かがピットに置かれていましたが、今日が搬入のピークとなり、お昼ごろまでにはほぼ全てのレースカーが到着する予定です。


レースカーはトランスポーターに乗せられてきますが、トランスポーターは通常2段になっていますので、複数のレースカーが相乗りして到着しています。

クラシックなレースカーばかりではなく、デモ走行が行われる近代ルマンカーも到着しています。今朝8時過ぎには、1998年のルマン24時間耐久レースで優勝したPorshce 911GT1も顔を見せました。


(Photo, Text: Shigeki Matsushima)

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2005年10月27日

ペニシリン発見の年のレースカー!?

ルマン・クラッシク・ジャパンのエントリー・リストを見ると、その中には驚くほど昔のレースカーがあります。

今回行われるレースでは、参加するレースカーがルマン24時間レースに出場した時期によって、以下の4つのクラスに分けられています。

・クラス1:1923~1939年
・クラス2:1949~1965年
・クラス3:1966~1971年
・クラス4:1972~1978年

あわただしく準備が進められているパドックをぶらぶらしながら、いくつかのピットを覗いているうちに、クラス1のレースカーが既に何台か来ているのを発見しました。

見つけたクラス1のレースカーの一つは、1933年のAlfa Romeo 8Cです。この8Cは、1931~1934年まで、ルマン24時間レースで連続して優勝している、ルマン史上重要なレースカーの一つです。

タイヤの太さなど、今のレースカーと比べると、考えられないくらい細いのですが、官能的なラインから構成されるオーバーハングの短いテール部にはほれぼれとしてしまいました。

もう一台見つけたのは、ルマン・クラシック・ジャパン・オーガニゼイションの名誉委員長である小林さんが運転する、1928年のRiley Brooklands 9です。これは、今回レースに参加するレースカーの中でも、2番目に古いものになります。

1928年といえば、フレミングがペニシリンを発見した年。その頃にルマン24時間レースを走っていたレースカーが、21世紀のこの日本で走っているのを目前に見ることができる。こんな幸せを味わえるのも、ルマン・クラシック・ジャパンの楽しみの一つです。




(photo, text: Shigeki Matsushima)


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NHK山口放送局がサーキットから生中継

山口県にお住まいの方の中には、今日のNHKのゆうゆうワイドで、ルマン・クラシック・ジャパンの中継をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。

17時20分過ぎから、ここ山口美祢市にあるMINEサーキットのルマン・クラッシク・ジャパンの設営現場から、NHK山口放送局が生中継を行いました。

番組の中では、TOYOTA TS020 GT-One, NISSAN R390 GT1, HONDA NSX GT2, Mazda 787Bの各国産レースカーが紹介された後、Mazda 787Bのエンジンに実際に火が入れられ、迫力あるエンジン音が生中継されました。

テレビでもその迫力の一端は伝わったのではないかと思いますが、エンジン音の本当の迫力はサーキットでないと味わえません。今週末はMINEサーキットで、レースカーの迫力を堪能してみませんか?

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 19:26 | コメント (0) | トラックバック

近代ルマンカーの迫力あるデモ走行も!

今朝から既に何台かのレースカーがサーキットに登場しています。ルマン・クラシック・ジャパンの名前に「クラシック」という言葉が入っていることからわかるように、その主役となるのは、1923年から1978年の間にルマン24時間耐久レースに出場した車両、または、同一形式のモデルです。

しかし、ここMINEサーキットで見られるのは、この資格を持ったレースカーだけではありません。

日曜の12時から12時50分まで、近代ルマンカーデモランが行われ、そこでは、1991年から2004年にルマン24時間耐久レースに出場したレースカーの実際の走行を見ることができます。たとえば1998年にルマンに参戦したNissan R390 GT1。このレースカーのドライブを担当するのは、あの「日本一速い男」、星野一義さんです。

ルマン82年の歴史の中でも比較的記憶に新しいレースカー。展示だけのレースカーもありますが、クラシックなレースカーとは異なる魅力を発見できるのではないかと思います。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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ルマン・クラシック・ジャパン、いよいよ明日から開催!

ルマン・クラシック・ジャパンの開催を明日に控え、ここ山口県美祢市のMINEサーキットでは、現在設営が急ピッチで行われています。

MINEサーキットのメインゲートを入ってすぐ、サーキットの外周路を右に折れ、パドック方向のトンネルに左折して入り、そのまま坂を上ると、パドックに着きます。そこでまず最初に目を引くのは、パドックの入り口にそびえたつ深緑色のルマン・クラッシク・ジャパン・ブリッジ。このゲートの両側には、同色の壁が続きパドックと外部を美しく仕切っています。この深緑色は、ルマン・クラッシク・ジャパンのロゴにも使われているテーマカラーの一つ。上品な色合いがサーキットに見事に溶け込んでいます。


この深緑色のルマン・クラッシク・ジャパン・ブリッジは、参加者や関係者の社交の場として使われる、華のある空間であるパドックを外部から切り離し、クラシカルかつヨーロピアンな雰囲気を醸し出す特別な空間としています。

ルマン・クラシック・ジャパンでは、パドックは参加者や関係者のみのプライベートエリアとして使用されるため、パドックパスは一般には販売されていません。しかし、実際にフランスのルマン24時間レースで活躍し、今でも実際に走ることができるクラシックレースカーの世界を、特別なパドックで堪能するチャンスを逃すことはありません。

レース当日(土曜日、日曜日)販売されるパドックウォーク券を入手していただければ、ルマンのテイストあふれるこのパドックに入場できます。パドックウォーク券は、ゲートオープン時から限定枚数販売されますので、お早めにご購入の上、パドックの雰囲気、そしてゆっくりと流れる時間を、ぜひ楽しんでいってください。

(Text, Photo: Shigeki Matsushima)

投稿者 lemansClassic : 18:33 | コメント (0) | トラックバック

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