2005年11月06日

決勝レース第2ラウンド クラス3&4

ルマン・クラシック・ジャパン2005の最後を締めくくるレースは、クラス3とクラス4の混走で行われました。

ポールポジションは、1978 Porsche 935です。スターティンググリッドの順番は、決勝レース第1ラウンドのベストラップタイムで決まります。このレースカーはクラス4でエントリーしていますが、800馬力の圧倒的パワーを誇り、ラップタイムでは2位に5秒もの差をつけてポールポジションを獲得しました。


1978 Porsche 935

2位のグリッドを獲得したのは、2004年のルマン24時間レースで優勝した荒 聖治選手のドライブする、1966 Porsche 906 Carrera 6です。このレースカーはクラス3でのエントリーになります。


1966 Porsche 906 Carrera 6

3位には同じくクラス3の1971 Chevron B19がつけました。


1971 Chevron B19

4位は、元トヨタワークスドライバーの見崎 清志選手と、現在SUPER GTに参戦中のエリック コマス選手がドライブする、1966 Alpine A210です。

見崎 清志選手

1966 Alpine A210 見崎 清志選手(左) エリック コマス選手

ローリングスタートでは、荒選手の1966 Porsche 906 Carrera 6が、タイミングよくスタートダッシュし、また1コーナーでは絶妙のブレーキングを見せ、ポールポジションの1978 Porsche 935を押さえて1コーナーに入りました。しかし、1978 Porsche 935の強烈なパワーにはストレートスピードで勝てず、いつまでも押さえきることはできませんでした。1971 Chevron B19も絡んだ、最初の数周の1コーナーでの攻防は、今回のレースの白眉だったと言えましょう。

1969 Abarth 1000SP

1967 Abarth 1300 OT

1968 Alfa Romeo Tipo 33/2

1968 Alfa Romeo Tipo 33/2

最初にチェッカーを受けたのは、1978 Porsche 935。2位の1971 Chevron B19に47秒以上の差をつけての圧倒的な勝利でした(ただし、最終的な公式順位は車両係数を計算した後に定められます)。


1978 Porsche 935

暫定表彰式は、クラス3と4でそれぞれ別々に行われました。

クラス3の暫定表彰式

クラス4の暫定表彰式

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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2005年11月01日

近代ルマンカー デモンストレーション走行

近代ルマンカーのデモンストレーション走行が、日曜日12時から行われました。

デモンストレーション走行に参加したのは、4台のレースカーです。この4台は、全て実際にルマン24時間レースを走ったレースカーで、しかもそのうちの3台は総合優勝、残りの1台も表彰台に登っているという、いずれも素晴らしい経歴を持った、ルマンの歴史に残るレースカーでした。

まずはピットレーンから1台づつコースに出て行き、ストレートを2回走行した後にピットインします。最初に走行したのは、1991年に、4ローター・ロータリーエンジン搭載車として、また日本のメーカとして始めてルマン24時間レースで総合優勝を飾ったMAZDA 787Bで、ドライブしたのはミスタールマンこと寺田陽次郎さんでした。ピットレーンからロータリーエンジン特有の音を響かせてコースに出て行きます。

続いて走行したのは、NISSAN R390 GT1。ドライバーは日本一速い男、星野一義さんです。このR390が1988年に総合3位に入賞した際も、星野一義さんがドライブしていました。星野さんは、「2周したくらいだと、まだブレーキが温まらないんだよな」といいながらも、とても楽しそうにドライブしていました。

3番目に走行したのは、Porsche 911 GT1です。これは1998年に総合優勝したレースカーで、ドライブはドイツのポルシェ ミュージアム館長のクラウス・ビショフさんがドライブしました。

そして、Porsche Carrera GTの走行を挟み、最後に走行したのは、まだ2004年の総合優勝が記憶に新しい、Audi R8でした。ドライバーはその優勝した際、チェッカーを受けた瞬間にハンドルを握っていた、荒聖治さんです。

1台づつの走行が終わった後は、Porsche Carrera GTの先導で、一斉にピットインし、ローリングスタート。ストレートを4回走行し、本当のレースさながらの迫力のある追い越しシーンを見せてくれました。

荒選手は全レースカーがピットインした後、単独でコースに出ていき、メインストレート上でスピンターンを披露。観客から大きな拍手を受けていました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 00:22 | コメント (0) | トラックバック

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