1日がかりの予備車検

今日は予備車検日なので、土日のレースに臨むレースカーは、パドックの一番奥にある車検場で予備車検を受けなくてはなりません。公式車検は明日行われるのですが、公式車検をスムーズに通すために、予備車検で一通りの確認をしておきます。実質的な車検と言ってもいいと思います。

10時過ぎになって、ルマン・クラシック・ジャパン名誉委員長の小林さんが、Riley Brooklands 9に乗って予備車検場に現れました。小林さんが一番乗りです。さっそくエンジン周りやバッテリー、ガソリンタンク等の検査が開始されました。

Riley Brooklands 9はボンネットを皮でできたストラップで固定しているので、現代のレースカーのようにピンで固定しているのと違い、外す行為一つ取っても風情があります。ちょうどズボンのベルトを外すような感じです。

ルマン・クラシック・ジャパンでは通常のJAFの資格を持つ車検員の他に、フランスからパオレッティさんが車検の担当としていらっしゃっています。パオレッティさんは、経験豊富な厳しい目で、レースカーの各部を確認していきます。

概観から判断されるものが一通り終わると、次は車重の確認です。Riley Brooklands 9はトレッドが狭いため、車重を測るセンサーの位置をかなり内側にしないと測定することができませんでした。車検員は、入っているガソリンの量を聞き、その量を引いて車重の確認を行っていました。

次に底面からの目視検査です。車検場には縦に長い、人がちょうど立って入れるくらいの溝が掘ってあり、そこに車検員が入って蛍光灯で車の底面の検査を行います。重点的に見られるのは、オイルや水の漏れがあるかどうか。また、ブレーキワイヤーや足回りなども細かく確認していました。

その後ライトの点灯、消灯確認、キルスイッチの動作確認、消火器などの装備品の検査が行われて終了です。車検に掛かる時間は、だいたい15分くらいでしょうか。これを全ての参加車両について行うため、ほとんど一日がかりの作業になっていました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 2005年10月29日 00:55

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