クラシックな「レース」カー

9時からは、フリー走行が始まりました。

普段は博物館や写真、映像でしか見ることができないレースカーが、ここMINEサーキットで、いよいよ実際に走行を始めたのです。レースをするために集まっているので、当然のことなのですが、クラシックなレースカーが走り始めたのを見たときには、実はちょっとした驚きを感じました。クラシックカーといえば、ルマン24時間レースの前の金曜日に行われる、市内パレードのイメージが浮かんでしまい、クラシックカーはゆっくり走るものだという先入観があったからでしょうか。


1933 Aston Martin LM


ルマン24時間レースの前のパレードは、ドライバーを乗せたクラシックカーが、市の中心にあるジャコバン広場のあたりからスタートし、市の中心部を一回りしてくるパレードで、多くの観客を集める一大イベントです。道路沿いには大勢の観客達が重なり合い、ゆっくり、ゆったりと走ってくるクラシックカーに乗ったドライバーたちに、手を振ったり、応援の声をかけます。


1967 Abarth 1300 OT

しかし、ここMINEに集ったクラシックなレースカーは、このイメージとはまったく異なっていました。単なるクラシックカーではなく、クラシックな「レース」カーだったからです。博物館などに磨き上げられて鎮座しているクラシックカーとは違う、ガソリンやオイルのにおい、ブレーキが焼けたにおい、そしてタイヤが溶けたにおいもする、現役のレースカーです。


1968 Abarth 1000SP

このクラシックではあるが現役のレースカー達が、明日、明後日とどのようなレースをMINEサーキットで繰り広げてくれるのでしょうか。


1971 Chevron B19

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)

投稿者 lemansClassic : 2005年10月28日 14:45

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