2005年10月29日

福岡市にてレセプション開催

昨晩28日午後7時45分より、福岡市のホテル日航福岡、3F「都久志の間」にて、ルマン・クラシック・ジャパンのレセプションが行われました。

レセプションは、ルマン24時間レースやルマン・クラシックを主催している、ACO(フランス西部自動車クラブ)の会長で、ルマン・クラシック・オーガニゼイション名誉委員でもある、ジャン・クロード・プラサール氏の挨拶から始まりました。プラサール氏は、日本とフランス、そしてルマンとの今までの深いつながり、そして将来の関係について触れ、日本でルマン・クラシックが開催されることの喜びを述べました。また、ルマン24時間レースに参戦してきた日本のドライバー、メーカの努力、そして彼らの獲得してきた数々の栄誉について称えました。


ジャン・クロード・プラサール氏

続いて、駐日フランス大使 ベルナール・ド・モンフェラン氏(代読 九州日仏学館 館長 ドミニク・リュイリエ氏)から、ご挨拶を頂戴し、その後の乾杯の鏡開きには、ルマン市長 ジャン・クロード・ブーラール氏、福岡市副市長 山野 宏氏にご参加いただきました。



ルマン市長 ジャン・クロード・ブーラール氏(左)
九州日仏学館 館長 ドミニク・リュイリエ氏

また、会場には、ミスタールマンの名で知られ、またACOの理事も務めていらっしゃる寺田陽次郎氏も来場。ルマン24時間レースとの強いつながりを感じます。


寺田陽次郎氏(左)
高橋二朗氏(モータースポーツジャーナリスト)

レセプションは午後10時前、福岡市副市長 山野宏氏の博多一本締めにより、盛会のうちにお開きとなりました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 11:01 | コメント (0) | トラックバック

1日がかりの予備車検

今日は予備車検日なので、土日のレースに臨むレースカーは、パドックの一番奥にある車検場で予備車検を受けなくてはなりません。公式車検は明日行われるのですが、公式車検をスムーズに通すために、予備車検で一通りの確認をしておきます。実質的な車検と言ってもいいと思います。

10時過ぎになって、ルマン・クラシック・ジャパン名誉委員長の小林さんが、Riley Brooklands 9に乗って予備車検場に現れました。小林さんが一番乗りです。さっそくエンジン周りやバッテリー、ガソリンタンク等の検査が開始されました。

Riley Brooklands 9はボンネットを皮でできたストラップで固定しているので、現代のレースカーのようにピンで固定しているのと違い、外す行為一つ取っても風情があります。ちょうどズボンのベルトを外すような感じです。

ルマン・クラシック・ジャパンでは通常のJAFの資格を持つ車検員の他に、フランスからパオレッティさんが車検の担当としていらっしゃっています。パオレッティさんは、経験豊富な厳しい目で、レースカーの各部を確認していきます。

概観から判断されるものが一通り終わると、次は車重の確認です。Riley Brooklands 9はトレッドが狭いため、車重を測るセンサーの位置をかなり内側にしないと測定することができませんでした。車検員は、入っているガソリンの量を聞き、その量を引いて車重の確認を行っていました。

次に底面からの目視検査です。車検場には縦に長い、人がちょうど立って入れるくらいの溝が掘ってあり、そこに車検員が入って蛍光灯で車の底面の検査を行います。重点的に見られるのは、オイルや水の漏れがあるかどうか。また、ブレーキワイヤーや足回りなども細かく確認していました。

その後ライトの点灯、消灯確認、キルスイッチの動作確認、消火器などの装備品の検査が行われて終了です。車検に掛かる時間は、だいたい15分くらいでしょうか。これを全ての参加車両について行うため、ほとんど一日がかりの作業になっていました。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


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2005年10月28日

新旧のルマンカー

ルマン・クラシック・ジャパンには、何人かの現役ドライバーが参加しています。ルマンに縁の深いドライバーばかりですが、中でも注目なのは、2004年のルマン24時間レースに、日本のチームから参戦し、総合優勝を手にした荒聖治選手でしょう。

今回荒聖治選手は他2名のドライバーとともに、1966年Porsche 906 Carrera 6をドライブします。

通常のレースではフルフェイス型のヘルメットを被っている荒選手ですが、今回は「クラシック」ということで、ジェット型のヘルメットを、フルフェイス型と同じカラーリングにして持ってきたそうです。ただしメタリックのコーティングは、「クラシックなレースカーには似合わないでしょう」ということでせず、通常のソリッドな塗料のみにしたそうです。

荒選手が優勝した際のレースカー、2004 AUDI R8もMINEサーキットに来ています。このレースカーは、日曜日の12時より行われる予定の、近代ルマンカーデモンストレーション走行で、荒聖治選手がドライブします。

クラシックルマンカーと、近代ルマンカー。新旧の対比ができるのも、ルマン・クラシック・ジャパンの面白さの一つです。

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)


投稿者 lemansClassic : 16:09 | コメント (0) | トラックバック

クラシックな「レース」カー

9時からは、フリー走行が始まりました。

普段は博物館や写真、映像でしか見ることができないレースカーが、ここMINEサーキットで、いよいよ実際に走行を始めたのです。レースをするために集まっているので、当然のことなのですが、クラシックなレースカーが走り始めたのを見たときには、実はちょっとした驚きを感じました。クラシックカーといえば、ルマン24時間レースの前の金曜日に行われる、市内パレードのイメージが浮かんでしまい、クラシックカーはゆっくり走るものだという先入観があったからでしょうか。


1933 Aston Martin LM


ルマン24時間レースの前のパレードは、ドライバーを乗せたクラシックカーが、市の中心にあるジャコバン広場のあたりからスタートし、市の中心部を一回りしてくるパレードで、多くの観客を集める一大イベントです。道路沿いには大勢の観客達が重なり合い、ゆっくり、ゆったりと走ってくるクラシックカーに乗ったドライバーたちに、手を振ったり、応援の声をかけます。


1967 Abarth 1300 OT

しかし、ここMINEに集ったクラシックなレースカーは、このイメージとはまったく異なっていました。単なるクラシックカーではなく、クラシックな「レース」カーだったからです。博物館などに磨き上げられて鎮座しているクラシックカーとは違う、ガソリンやオイルのにおい、ブレーキが焼けたにおい、そしてタイヤが溶けたにおいもする、現役のレースカーです。


1968 Abarth 1000SP

このクラシックではあるが現役のレースカー達が、明日、明後日とどのようなレースをMINEサーキットで繰り広げてくれるのでしょうか。


1971 Chevron B19

(Photo, Text: Shigeki Matsushima)

投稿者 lemansClassic : 14:45 | コメント (0) | トラックバック

ルマン・クラシック・ジャパン開幕!

日本初の本格的なクラシックカーレースであるルマン・クラシック・ジャパンが、今日、いよいよ開幕しました!今日予定されているのは、予備車検、特別スポーツ走行、参加受付等となっています。

レースカーは、昨日の時点で、既に何台かがピットに置かれていましたが、今日が搬入のピークとなり、お昼ごろまでにはほぼ全てのレースカーが到着する予定です。


レースカーはトランスポーターに乗せられてきますが、トランスポーターは通常2段になっていますので、複数のレースカーが相乗りして到着しています。

クラシックなレースカーばかりではなく、デモ走行が行われる近代ルマンカーも到着しています。今朝8時過ぎには、1998年のルマン24時間耐久レースで優勝したPorshce 911GT1も顔を見せました。


(Photo, Text: Shigeki Matsushima)

投稿者 lemansClassic : 12:08 | コメント (0) | トラックバック

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