2005年10月27日
ペニシリン発見の年のレースカー!?
ルマン・クラッシク・ジャパンのエントリー・リストを見ると、その中には驚くほど昔のレースカーがあります。
今回行われるレースでは、参加するレースカーがルマン24時間レースに出場した時期によって、以下の4つのクラスに分けられています。
・クラス1:1923~1939年
・クラス2:1949~1965年
・クラス3:1966~1971年
・クラス4:1972~1978年
あわただしく準備が進められているパドックをぶらぶらしながら、いくつかのピットを覗いているうちに、クラス1のレースカーが既に何台か来ているのを発見しました。
見つけたクラス1のレースカーの一つは、1933年のAlfa Romeo 8Cです。この8Cは、1931~1934年まで、ルマン24時間レースで連続して優勝している、ルマン史上重要なレースカーの一つです。
タイヤの太さなど、今のレースカーと比べると、考えられないくらい細いのですが、官能的なラインから構成されるオーバーハングの短いテール部にはほれぼれとしてしまいました。
もう一台見つけたのは、ルマン・クラシック・ジャパン・オーガニゼイションの名誉委員長である小林さんが運転する、1928年のRiley Brooklands 9です。これは、今回レースに参加するレースカーの中でも、2番目に古いものになります。
1928年といえば、フレミングがペニシリンを発見した年。その頃にルマン24時間レースを走っていたレースカーが、21世紀のこの日本で走っているのを目前に見ることができる。こんな幸せを味わえるのも、ルマン・クラシック・ジャパンの楽しみの一つです。
(photo, text: Shigeki Matsushima)
投稿者 lemansClassic : 23:50 | コメント (0) | トラックバック
NHK山口放送局がサーキットから生中継
山口県にお住まいの方の中には、今日のNHKのゆうゆうワイドで、ルマン・クラシック・ジャパンの中継をご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。
17時20分過ぎから、ここ山口美祢市にあるMINEサーキットのルマン・クラッシク・ジャパンの設営現場から、NHK山口放送局が生中継を行いました。
番組の中では、TOYOTA TS020 GT-One, NISSAN R390 GT1, HONDA NSX GT2, Mazda 787Bの各国産レースカーが紹介された後、Mazda 787Bのエンジンに実際に火が入れられ、迫力あるエンジン音が生中継されました。
テレビでもその迫力の一端は伝わったのではないかと思いますが、エンジン音の本当の迫力はサーキットでないと味わえません。今週末はMINEサーキットで、レースカーの迫力を堪能してみませんか?
(Photo, Text: Shigeki Matsushima)
投稿者 lemansClassic : 19:26 | コメント (0) | トラックバック
近代ルマンカーの迫力あるデモ走行も!
今朝から既に何台かのレースカーがサーキットに登場しています。ルマン・クラシック・ジャパンの名前に「クラシック」という言葉が入っていることからわかるように、その主役となるのは、1923年から1978年の間にルマン24時間耐久レースに出場した車両、または、同一形式のモデルです。
しかし、ここMINEサーキットで見られるのは、この資格を持ったレースカーだけではありません。
日曜の12時から12時50分まで、近代ルマンカーデモランが行われ、そこでは、1991年から2004年にルマン24時間耐久レースに出場したレースカーの実際の走行を見ることができます。たとえば1998年にルマンに参戦したNissan R390 GT1。このレースカーのドライブを担当するのは、あの「日本一速い男」、星野一義さんです。
ルマン82年の歴史の中でも比較的記憶に新しいレースカー。展示だけのレースカーもありますが、クラシックなレースカーとは異なる魅力を発見できるのではないかと思います。
(Photo, Text: Shigeki Matsushima)
投稿者 lemansClassic : 19:13 | コメント (0) | トラックバック
ルマン・クラシック・ジャパン、いよいよ明日から開催!
ルマン・クラシック・ジャパンの開催を明日に控え、ここ山口県美祢市のMINEサーキットでは、現在設営が急ピッチで行われています。
MINEサーキットのメインゲートを入ってすぐ、サーキットの外周路を右に折れ、パドック方向のトンネルに左折して入り、そのまま坂を上ると、パドックに着きます。そこでまず最初に目を引くのは、パドックの入り口にそびえたつ深緑色のルマン・クラッシク・ジャパン・ブリッジ。このゲートの両側には、同色の壁が続きパドックと外部を美しく仕切っています。この深緑色は、ルマン・クラッシク・ジャパンのロゴにも使われているテーマカラーの一つ。上品な色合いがサーキットに見事に溶け込んでいます。
この深緑色のルマン・クラッシク・ジャパン・ブリッジは、参加者や関係者の社交の場として使われる、華のある空間であるパドックを外部から切り離し、クラシカルかつヨーロピアンな雰囲気を醸し出す特別な空間としています。
ルマン・クラシック・ジャパンでは、パドックは参加者や関係者のみのプライベートエリアとして使用されるため、パドックパスは一般には販売されていません。しかし、実際にフランスのルマン24時間レースで活躍し、今でも実際に走ることができるクラシックレースカーの世界を、特別なパドックで堪能するチャンスを逃すことはありません。
レース当日(土曜日、日曜日)販売されるパドックウォーク券を入手していただければ、ルマンのテイストあふれるこのパドックに入場できます。パドックウォーク券は、ゲートオープン時から限定枚数販売されますので、お早めにご購入の上、パドックの雰囲気、そしてゆっくりと流れる時間を、ぜひ楽しんでいってください。
(Text, Photo: Shigeki Matsushima)